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USCPAのライセンス取得 (1)出願州とライセンス取得州

以前USCPA試験合格までの道のりを書きましたが、税理士の登録と並行してUSCPAのライセンス取得手続きも進めることにしました。

USCPAは、アメリカの州ごとに受験をしたりライセンス取得をしたりします。どこの州で受験しても試験問題は同じですし、合格の価値がちがうことはありません。

ただし、州ごとに受験やライセンス取得の要件が異なっていて、例をあげると以下のとおり大学での単位を取得している、または実務経験を満たしている必要がありました。

出願要件(大学での取得単位)

  総単位 会計系の単位 ビジネス系の単位
アラスカ州 要件なし 15以上 要件なし
ワシントン州 150以上 24以上 24以上
グアム 要件なし 24以上 24以上

ライセンス取得要件

  教育 会計関連の実務経験(米国外での経験も可) その他
アラスカ州 4年制大学の学士号、総単位150以上、会計単位24以上 2年以上(そのうち監査業務を500時間以上)  
ワシントン州 上記出願要件と同じ 1年(2,000時間)以上 ライセンス保持5年以上のUSCPAによるサインが必要
グアム 上記出願要件と同じ 1年(総単位150未満であれば2年)以上  

(※ 私が出願またはライセンス取得した時点の状況ですので現在は変更されている可能性があります。ご出願やライセンス取得の際はUSCPA受験の専門学校にご相談ください)

私の当時の単位取得状況は、総単位154、会計単位4、ビジネス単位52でした。

商学・経済系の学部だったのでビジネス系は満たしていましたが、どの州で受験するにしても、会計単位が足りません。

大学を卒業して約10年後に、まさか単位で悩むことになるとは。。

ただ、私の受講したアビタスでは、California State University, East Bay (CSUEB)校と提携していて、USCPAの勉強を進める過程でそのための試験を受けて合格することにより、不足している単位を取得することができました。

この試験、費用はけっこうかかりました。たしか1科目(2.67単位または3単位)を受験するためのオンラインチケットが一枚3万円ですが、USCPA受講申込み時の割引きで一枚5,000円(83%off)になり、8科目分で合計40,000円でした。

どの州で出願するか、どの州でライセンスを取得するか。

実は、「合格実績のトランスファー」という制度があり、25ドルほどはかかるのですが、合格後にライセンス取得をしたい州に出願州から合格実績を移すことができます。

平成26年12月に私がアビタスのUSCPA受験の説明会に行ったとき、アビタスは「アラスカ出願、ワシントン州へトランスファー」を推しているような雰囲気があり(あくまで私が感じただけなのですが)、偶然ワシントン州に留学経験があった私は「じゃあ、それでいこう!」と決めてしまいました。

今思えば、結局ワシントン州でライセンスを取得するならば出願要件も満たさないといけないので、最初からワシントン州に出願すればよかったかな、、と先ほど自分で書いた上の表を見ながら思います(ちなみに、私は監査法人で働いた経験がないため「監査業務500時間」というアラスカ州のライセンス取得要件は満たしていませんでした)。

それはさておき。。

USCPAライセンスの取得について書こうと思ったのですが、その前置きの説明が長くなってしまいましたので続きは次回に書きたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の投稿者:

山本健介 1983年兵庫県加古川市生まれ。現在は大阪市城東区で税理士事務所を開業しています。税理士業界で10年以上、中小企業から上場企業まで会計・税務のお手伝いをしてきました。国際資格の専門校アビタス非常勤講師(USCPAコース担当)。米国公認会計士。お笑い好き。サッカー日本代表を応援しています。中国語勉強中。

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