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USCPA試験の勉強法 (3)勉強の順番

前回、USCPA試験の科目別の勉強法について書きました。

今回は勉強する順番について考えてみたいと思います。

どの順番で勉強するべきか

アビタスで勉強を開始したときに勧められた順番は、

英文会計入門 → FAR → AUD → REG → BEC

でした。

私が実際にたどった合格までのプロセスは、

英文会計入門 → FAR → 空白の1年 → AUD → REG → BEC → FAR

でした。

アビタスが勧める順番は、とても理にかなっていると思います。

AUDの内部統制、REGの税法、BECの管理会計など、これら3科目の中にはFARで学ぶ財務会計の知識が基礎になっているものも多いため、会計を初めて学ぶという人はまずFARから勉強するのが最も効率がいいと思います。

一方で、FARは4科目の中でも最も勉強の分量が多いです。アビタスの場合テキストは4冊、Chapterは1から38まで、MC練習問題は1,000問近くあります。英語が苦手だとその1,000問をまず1回転するまでが本当に大変です。

英語を読む力は勉強を進めるにつれてどんどん上達していきます。最初の科目を勉強してから最後の科目を勉強するまでの間、中断期間なしでUSCPAの勉強を続けたとしたら、一般的に1年から1年半くらいは英語の問題を毎日読んでいることになります。それによって英語の読解力はかなり上達しますので、最初の科目と最後の科目では英語を読むことに対する負担感はまったく違うものになっています。

その点を考慮しますと、もしあなたが会計の基礎知識はあり必ずしもFARから始める必要はないけれど英語を読むことには慣れていないのであれば、自分の最も興味を感じる科目から始めることをおススメします。会計(FAR)なのか、監査(AUD)なのか、商法や税法などの法律(REG)なのか、管理会計やファイナンス理論(BEC)なのか。最初の科目を受けるときが最も英語が苦手な時期といえますので、そこは興味と好奇心で乗り切るという作戦です。

どれも興味としては同じくらい、というのであれば、私が経験したようにAUDを最初の科目とすることをおススメします。AUDは他の科目に比べると比較的分量の少ない科目ですので、英語が苦手な状態でも最後までたどり着きやすいです。

まとめ

あなたが初めて会計を勉強するのであれば、FARから受けましょう。

会計を学んだことはあるけれど英語が苦手なのであれば、最も興味を感じるものから勉強を始めましょう。

分量が比較的少ないAUDから勉強を始めることもおススメです。

 

誰でもUSCPAの勉強を始めるとき、何かのキッカケがあったのではと思います。

USGAAPが勉強したい、監査手続きをちゃんと知りたい、アメリカの税法に興味がある、など。。

そのキッカケを最初の科目選びのときにも大切にして頂ければと思います。

最初の1科目を合格できれば波に乗って勉強にも勢いが出てきますし、4科目合格もグッと近く感じられます。

ぜひ最初の1科目を大切に選んで勉強を続けて、合格まで突き進んでください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(2018年3月11日追記)

私の合格体験記がアビタスのウェブサイトに掲載されましたので、ご興味あればぜひご覧ください。

この記事の投稿者:

山本健介 1983年兵庫県加古川市生まれ。現在は大阪市城東区で税理士事務所を開業しています。税理士業界で10年以上、中小企業から上場企業まで会計・税務のお手伝いをしてきました。国際資格の専門校アビタス非常勤講師(USCPAコース担当)。米国公認会計士。お笑い好き。サッカー日本代表を応援しています。中国語勉強中。

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