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もしもミルクボーイが税理士をネタにしたら

こんにちは、大阪市城東区の税理士、山本健介です。

ミルクボーイさん、M-1グランプリ2019優勝おめでとうございます。

今回は、ミルクボーイさんの漫才のスタイルを拝借して、もしミルクボーイさんが税理士をネタにしたら、と想像して書きました。

 

 

「どうもーお願いしますー」

 

「お願いしますー」

 

「ありがとうございますー、あー!ありがとうございますー、今、領収書を頂きましたー」

 

「ありがとうございますー、こんなんなんぼあってもいいですからね」

 

「言うておりますけどね。えぇ」

 

「あのーうちのおかんがね、取りたい資格があるらしいねんけどね」

 

「そうなんや、取りたい資格ね、うん」

 

「その資格の名前をちょっと忘れてしまったらしくてね」

 

「えーっ!?取りたい資格の名前を忘れてもうて?どうなってんねん、それ」

 

「いろいろ聞いてんねんけどな、ちょっとようわからへんねんな」

 

「わからへんの」

 

「うん」

 

「ほな俺がね、おかんの取りたい資格、ちょっと一緒に考えてあげるから、どんな特徴を言うてたかというのを教えてみてよ」

 

「その資格を取ったらね、税金を計算する方法がわかって、会社を経営する人たちの役に立てるらしいねんな」

 

「うん、税理士やないか。その特徴はもう完全に税理士やがな」

 

「うーん、でもちょっとわからへんねんな」

 

「何がわからへんの」

 

「俺も税理士やと思ったんやけどな」

 

「そうやろ」

 

「おかんが言うには、その資格は子どもたちの将来なりたい職業ランキング1位やって言うねんな」

 

「あー、ほな税理士と違うかー。税理士が子どもたちの将来なりたい職業ランキング1位なわけないもんね。税理士は、同じく資格が必要な職業の医者や弁護士と比べると見劣りするし、かといってYoutuberやeスポーツなんかの新しい時代の職業でもない、子どもたちの選択肢に入ることは全くない職業やからね。ほな税理士と違うなぁ。じゃあもうちょっと詳しく教えてくれる?」

 

「おかんが言うにはな、その資格をとるには試験があって、5科目の試験をひとつずつ受けることもできるらしいねんけど、そのうち1科目だけ、飛びぬけて合格率が高い科目があるらしいねん」

 

「その特徴はもう完全に税理士やないか。税理士試験の合格率はだいたいどの科目も10%前後のなかで、財務諸表論という科目だけはなぜか30%近い年もあるんやから。財務諸表論だけは誰でも受かるんやけど、その後みんな苦労するのよ。でも1つ受かってるから次もいける気がしてみんなやめるにやめられなくなるのよ。そうやってあきらめきれない受験生を増やして税理士が人気の資格であるかのように見せているのが国税庁の陰謀やと俺はにらんでるのよ。税理士に決まりやそんなん」

 

「いやでもわからへんねんて」

 

「何がわからへんの、これで」

 

「俺も税理士やと思ってんけどな、おかんが言うにはな、その資格の人がやってる事務所で働いたらめっちゃ給料高いって言うねん」

 

「ほな税理士と違うやんか。税理士事務所が給料高いわけないんやから。税理士事務所で働くということは、はかない夢を追いかけるということなんやから。資格試験に合格したらステップアップできる、というはかない夢を信じて安い給料で税理士の仕事を勉強させていただくんやから。所長はそれをわかってるから給料あげたろうなんて思わへんのよ。結果として繁忙期のサービス残業だけが増えるんやから。やりがい搾取という言葉は税理士業界から生まれたといっても過言ではないのよ。給料だけ考えたらふつうの会社の経理部の方がよっぽどええんやから。なんで税理士と違うんや。もうちょっとなんか言うてなかった?」

 

「おかんが言うにはな、顧問料ってなんのために払ってるかようわからんって」

 

「そら税理士やないか!税理士の顧問料というのはいったい何の対価なのかようわからんのよ。そこには何のサービスが含まれているのか、いないのかわからんうちに毎月引き落とされているのが税理士の顧問料なのよ。そんなもんもう税理士に決まりや!」

 

「わからへんねんて、だから」

 

「なんでわからへんねん、これで」

 

「俺も税理士と思ったんやけどな」

 

「いやそうやろ?」

 

「おかんが言うにはな、その資格で独立開業しているのは何をさせても上手にこなすスーパーマンが多いらしいねん」

 

「ほな税理士とちゃうやんか。税理士の独立開業というのはな、一般社会で普通のサラリーマンすらできなかった人たちの終着駅なんやから。何をやってもうまくいかない人のセーフティネットとしてあるのが税理士という資格なんやから。社会に出て挫折して、最後の希望で税理士を目指して、その試験にも何回も落ちてまた挫折して、やっと税理士になれる頃には心がひねくれ曲がってるのが税理士という職業なんやから。だから税理士事務所の所長にはクセのある人が多いのよ。税理士とちゃうやん、これ。なんで税理士とちゃうねん。もうちょっとなんか言うてなかった?」

 

「おかんが言うにはな、AIに取って代わられると言われてるわりにはIT化がまったく進んでない業界らしいねん」

 

「そら税理士やないか!いまだにFAX使ってるんやから。税理士に決まりやないか」

 

「いやわからへんねんて」

 

「わからへんことない!税理士に決まりやて!」

 

「俺も税理士やと思ってんけどな」

 

「いやそうやて!」

 

「おかんが言うにはな、税理士ではないっていうねん」

 

「ほな税理士とちゃうやないか!おかんが税理士ではないと言うんやから、絶対税理士ちゃうがな!先言えよ!」

 

「申し訳ない、だから」

 

「ほんまにわからへんやん。どうなってねん」

 

「ほんで、おとんが言うにはな」

 

「おとん」

 

「ボールペン字講座ちゃうかと」

 

「絶対ちがうやろ、もうええわ」

 

「ありがとうございました」

 

 

 

いろいろ誇張して書きましたので、大目にみていただけると幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事の投稿者:

山本健介 1983年兵庫県加古川市生まれ。現在は大阪市城東区で税理士事務所を開業しています。税理士業界で10年以上、中小企業から上場企業まで会計・税務のお手伝いをしてきました。国際資格の専門校アビタス非常勤講師(USCPAコース担当)。米国公認会計士。お笑い好き。サッカー日本代表を応援しています。中国語勉強中。

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